知られざるブルーマウンテンコーヒーのお話!?
ブルーマウンテンの起源と歴史
ラテンアメリカでのコーヒー栽培
ラテンアメリカでのコーヒー栽培は、フランス領マルティニーク島から持ち込まれたコーヒーの木から始まりました。キューバ、ハイチ、コスタリカ、スリナムなど各地に広まっていきました。とくにハイチは18世紀後半までコーヒーの巨大生産地でしたが、アフリカ人奴隷による「ハイチ革命」によって奴隷が解放され、19世紀にはコーヒーの生産が激減しました。
ジャマイカでのコーヒーの起源
1728年、当時ジャマイカの総督だったニコラス卿が、マルティニーク島からコーヒーの木を持ち込み、キングストンの丘陵地帯に植えたのがジャマイカでのコーヒーの起源とされています。
その後イギリスがジャマイカを植民地として支配していたため、コーヒー産業はジャマイカ国内に急速に広まりました。ジャマイカの土壌と気候がコーヒー栽培に非常に適していたことも一因です。
ブルーマウンテンの誕生
ジャマイカで生まれたブルーマウンテンは、「青い山で育ったコーヒー」という理由からその名前が付けられました。しかし、山自体は実際には青くありません。コーヒーの木が発生させる「揮発性テルペン」という科学物質により、太陽光線が屈折し、私たちの目には青く見えるのです。
ブルーマウンテンエリアとその価値
ブルーマウンテンエリアは、ブルーマウンテン山脈の標高800m~1200mに位置しています。
このエリアで栽培されるコーヒーは、他のエリアとは全く異なる価値があります。
1953年、ジャマイカ政府は法律で正確な線引きを行い、「ブルーマウンテンエリア」以外で生産されたコーヒーに「ブルーマウンテン」という名前を使ってはいけないと定めました。
日本へ輸出されるジャマイカコーヒーの90%以上がブルーマウンテンであり、日本では非常にポピュラーな銘柄です。
特別なコーヒー「ブルーマウンテン」
ブルーマウンテンが特別だと言われるにはいくつか理由があります。
- 最初から木樽ににコーヒー豆を入れて出荷しています。
世界のコーヒーのほとんどが麻袋を使用しています。
コーヒーの高品質を保つためには木樽は理想的です。
- 斜面を利用した栽培方法。
これもまたコーヒーの栽培には好条件ですが、収穫が大変なため収穫量が希少に なってしまいます。
- 現在のスペシャリティコーヒーの栽培や豆の選定を1980年代から行っていた。
日本人が経営に携わり、ジャマイカ政府の厳しい管理の下で当時のコーヒー農園 では珍しく、等級や豆の厳しい選別が行われていました。
イギリス政府が管理していたころは、イギリス王室にも献上していたほどで、日 本では「王様コーヒー」とも言われていました。
肝心のブルーマウンテンの味覚ですが、安定した深いコクとまろやかな味わい、酸味と甘みのバランスが良いのも特徴です。
まとめ
ここまでブルーマウンテンのお話をしてきましたが、ブルーマウンテンの歴史は決して順風ではありません。
1988年にはハリケーン「ギルバート」
2008年には「リーマンショック」による売り上げ不振
2012年に再びハリケーン「サンディ」による被害により、数年は収穫量が激減しました
今日では、栽培も、収穫も安定していると思いますが、価格や等級などのに十分注意をして、偽物を購入しないように十分ご注意をしてください。
以前ご紹介した「コピ・ルアク」同様、私にとってはあこがれのコーヒーの一つではありますが、「ブルーマウンテン」はやはり1980年代のあこがれのコーヒーのままでとどめておいてもいいと思いっています。
現在では、おいしいコーヒーが巷にたくさん流通していますので、無理をして高価なコーヒーを選ぶ必要はないと思っています。
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